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randum
![]() ![]() ![]() 霧の砂漠 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
頻繁に海霧に覆われるとはいえ、年平均気温 20 ℃、年降水量が 10mm 前後という極端な
砂漠気候のもとでは、特別な場合を除き植物の生育は困難で、霧が晴れて現れたチャニャラル市街周辺の
山地は、ほとんど無植生の岩石砂漠であった。このような「霧の砂漠」は、ペルー北部の南緯5度付近から
チリ北部の南緯 30 度付近の海岸沿いに分布している。同様な砂漠はアフリカなどほかの大陸の西岸
にもみられる西岸砂漠あるいは海岸砂漠に特徴的な景観である。ケッペン気候区分では、
このような「霧の砂漠」の気候を、ドイツ語で霧をあらわす Neben の n を付けて、BWn と表記している。
チャニャラルは 19 世紀前半、近くに見つかった銅鉱の輸出港として成立し発展した町である。東方
100㎞あまりにあるポトレリージョス銅山(1959 年閉山)とエルサルバドル銅山(最盛期は 1980 年代)
は、当時、チリを代表する銅産地であった。写真中段右寄りにある塔は、ミレニアム(千年紀)を
記念して 2000 年に完成した銅板張りの観光用チャニャラル灯台である。
2003年9月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-26 20 22.68, -70 37 6.55 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 191° |
PanoraGeo-No.280
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