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ピコの丘 Morro do Pico

フェルナンド デ ノローニャ島のランドマーク、ピコの丘

Pico Hill(Morro do Pico), landmark of Fernando de Noronha Island




テーマ 19
フェルナンド デ 
ノローニャ島

p.3 の画像

 (拡大:画像クリック)

 フェルナンド デ ノローニャ空港に着いてまず目に付くのがこのピコの丘(標高 323m)である。 響岩きょうがんフォノライト)という日本にはない火山岩からできている。 硬く緻密な板状の岩片に割れやすいが、それをハンマーなどで叩くと金属的な音がするので、フォノPhono-(音)とライト-lite(岩石・鉱物名の接尾辞)と呼ばれ、日本では響岩と訳される。
 火山において、地下のマグマだまりから火口までマグマが上って来る通り道を火道というが、噴火が終わった時、火道の中に残ったマグマが固まって巨大な棒状の岩体ができる。 このような岩体を(火山)岩頚がんけい、ネック neck)あるいは岩栓(がんせん、プラグ plug)という。 噴火活動を終えた火山が侵食されて行く際、周りの岩石が無くなっても火道の硬い岩体は削られずに残ることが多い。 こうしてできた塔状の地形も岩頚あるいは岩栓と呼ばれ、ピコの丘は典型的な岩頚である。 フェルナンド デ ノローニャ諸島にはピコの丘以外にも同様な響岩の丘や島が大きなものだけで 11 もある*1)

2007年3月28日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-3 51 15.17, -32 25 36.73 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 22°

PanoraGeo-No.291

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