Yoshida-Osawa Valley near 8th Station of Yoshida Trail randum


ぼくとわたしの
富士登山
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吉田口八合目付近の吉田大沢

Yoshida-Osawa Valley near 8th Station of Yoshida Trail

 下山には吉田口登山道(吉田ルート)を使うことにした。写真は、頂上から 高さで 500m くらい下り、須走口登山道(須走ルート)が分岐する八合目付近から見た吉田大沢 である。 頂上の白山岳~久須志岳の直下に発して北東に下る吉田大沢の谷は、富士山を刻む谷としては、 西斜面にある大沢崩れと並んで、もっとも規模が大きい谷である。ただし、大沢崩れは谷底を激しく 掘り込む深いV字谷であるのに対し、吉田大沢は、切り立った谷壁の崩壊によって谷幅を広げてゆく タイプの谷である。その横断形は幅の広いU字型であるが、谷氷河がつくるU字谷ではない。 富士山の現在の山体がほぼ完成した 3500 年前には氷河時代はとっくに終わっていたからである。 吉田大沢の砂礫で埋まった谷底の幅は、上流部で広く 400m ほどあり、八合目あたりから下では狭くなるが、 それでも 200m くらいはある。写真には、吉田大沢の切り立った谷壁と砂礫で埋まった谷底、 そしてそこを砂塵を上げて砂走りする下山者が見える。吉田大沢は昔から吉田口登山道の 下山コースとして利用されていた。
1979年8月3日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+35 22 14.56, +138 44 27.24 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 329°
PanoraGeo-No.324     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 14/17 ⇒NEXT