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アマゾン河口部の衛星写真

アマゾン河口部の衛星写真

アマゾン河口部には、アマゾン川が注ぐ北エスチュアリー(三角江:外洋に向かって ラッパ状に開いた入江)とパラ川やトカンチンス川が注ぐ南エスチュアリーがあり、その間にマラジョー島が 横たわっている。 マラジョー島の西にはタジャプル水路(衛星写真の Fu.Tp)をはじめ2、3本の水路があって、マラジョー島と 本土と隔てている。これらの水路を通ってアマゾン川の水の一部が南エスチュアリーへ流れ込むので、 南北両エスチュアリーが全く無関係というわけではない。しかし、南エスチュアリーに流れ込む水の量は 僅かなものなので、南北エスチュアリー全体をアマゾン川の河口というのは無理である。アマゾン川の河口は、 やはり北エスチュアリーである。 なお、マラジョー島西の水路をかなり太く表現している地図帳などが少なくないが、実際には、 この衛星写真のように細いものである。最も大きいタジャプル水路でも、狭いところの幅は 400m 弱しかない。 マラジョー島を「島」いうべきか、「半島」というべきか迷うところである。 この衛星写真で、マラジョー島の東部に黒ずんだ部分が見られるが、これはマラジョー島のカンポとよばれる 湿地性の草原である。これに対して、西部の灰色の部分は森林である。
原図 JAXA、地球資源衛星ふよう1号、1995年撮影の衛星写真
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