直前のページに戻る
Hakojima Yusuichi plan

母子島遊水地計画図

遊水地は、大洪水時に河水の一部を一時的に貯留し、 そこより下流の流量を減らして氾濫を防ぐ洪水制御システムである。 母子島遊水地は、小貝川とその支流の大谷川の合流点につくられた遊水地で、面積 160 ヘクタールで 最大 500 万立方mの水を貯めることができる。この遊水地のおもな施設は囲繞(いぎょう)堤や周囲堤 などの堤防、小貝川の堤防の一部が低くされた越流堤、最下流部にある水門、および初期湛水池である。 大洪水で水位が一定以上になると、越流堤から自動的に流れ込んだ水が、水門の閉じられた遊水地に 貯えられる。洪水が収まると水門が開けられ、遊水地の水は排出される。中規模の洪水でも河水が遊水地へ 逆流してくるのを防ぐために水門は閉じられるが、こうして出口を失った遊水地内に降った雨水の 受け皿が初期湛水池である。
母子島遊水地は、1986 年の小貝川の水害を契機に計画され、1991 年にほぼこの計画通りに完成した。 後に集落の南に墓地などが加わっている。遊水地の西部にある「移転地」は、この遊水地内にあった 五つの集落の人たちの移住地で、現在、旭ヶ丘という名のニュータウンができている。この遊水地は 激甚災害に指定され実施された総額 208 億円の小貝川激特事業(正式には、小貝川・勤行川激甚災害 対策特別緊急事業)の成果である。
原図:下館市(1991):「小貝川・勤行川激特事業の記録」p.22-23.
(テーマ 32:小貝川母子島遊水地  P.5 で使用) 直前のページに戻る