Glacial valley and livestock farmer in the Puna Zone

プーナ帯の氷食谷と牧畜農家

Glacial valley and livestock farmer in the Puna Zone

randum


テーマ 41

アマゾンとアンデスを
結ぶ 大洋間横断道路

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 標高 4200m、ペルーの8つの自然地域(高度帯)のうちのプーナ帯Puna)に到達した。標高 4100m から 4800m がプーナ帯である。 プーナ帯では過去の氷河がつくった氷食地形が多くなる。氷河の侵食(氷食)によっては、急な岩壁ができる一方、なだらかな地形もできる。 氷河の底では岩塊を伴った氷が岩盤を強力に擦って平らな谷底をつくる。写真下部の小さな川がある平坦地は、このようにしてできた氷食谷の谷底である。 氷食谷には垂直に近い谷壁をもつU字谷が多いが、この写真のようになだらかな谷斜面のものもある。 写真右下に見えるは巨大な岩塊を載せた丘は、氷河が運んできた岩塊がたまったモレーンであろう。 岩壁など露岩のところを除き、山腹や谷底は地面に張り付いて生える背の低い草のツンドラで覆われている。氷食谷の谷底には小さな集落が見える。 寒冷のため農耕は不可能なので、プーナ帯の住民はツンドラにリャマ、アルパカ、羊などを放牧して生活している。ジャガイモやトウモロコシなどの食料はケチュア帯の人々と畜産物との物々交換で手に入れる。

2011年9月10日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-13 37 36.88, -71 3 57.58 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 98°

PanoraGeo-No.614     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 20/24  ⇒NEXT