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randum
![]() ![]() ![]() 裾野も楽しい筑波山 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
筑波山頂上部にある巨岩のひとつ、
立身石の上から南方を望んだ景観である。
この地方では5月初旬に田植えが行われるので、田植え直後の水田の水面は反射して白く見える。
写真中央部を左右に伸びる低い丘陵を挟んで、向こうの広い水田地帯が桜川低地、
手前が逆川(さかさがわ)低地である。これらの水田地帯の整然とした区画は、
七、八世紀ごろの条里制の地割を反映したものである*1)。 写真下部中央を縦に走る道路がつくば道で、逆川低地の水田地帯を横切った後、 手前の緑豊かな筑波山の山麓緩斜面(裾野)を斜めに上って来る。その沿道には人家が続いている。 つくば道は、丘陵地の向こうの麓にある北条の町と筑波山神社を結ぶ道路で、徳川家光が 筑波神社の前身、知足院中禅寺の堂舎の新築・改修のために新たに開いた道である。 全般的にかなり直線的なのは、主に木曾で調達した材木の運搬を容易にするためという。 1918 年に筑波鉄道が開通するまでは、つくば道が筑波山の主要な参詣道であった。 現在、この道は、日本の道百選のひとつであり、関東ふれあいの道の一部であり、また、 その大部分は茨城県道 139 号筑波山公園線である。 北条の町あるいは筑波山口バスターミナル(旧筑波鉄道筑波駅)を起点にして、裾野をつくば道で上る 標高差約 250m のルートは、筑波山麓トレッキングの定番である。 *1) 野村康子(1977): 常陸国桜川中・下流域の条里、歴史地理学会報 第89号。 1998年5月16日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 13 29.31, +140 5 57.28 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 184° |
PanoraGeo-No.627
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