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筑波山における山麓緩斜面の分布

Distribution of gentle footslopes in Mt. Tsukuba

 筑波山の山麓緩斜面は、山体全体を取り巻く一続きの斜面 ではなく、いくつかに分かれて分布している。それらの緩斜面の表面は、大小の岩塊と 土砂が乱雑に堆積した土石流堆積物からなっている。 この土石流が発生した時期、すなわて緩斜面が形成された時期は、土石流堆積物を被覆する 火山灰層(関東ローム層)によってある程度推定できる。そのため、この図では、 火山灰に被覆されない緩斜面(緑色)と被覆される緩斜面(茶色)とが分けられている。
 大雑把に言えば、火山灰に被覆されない緩斜面の土石流は数千年前に起こったもの、被覆されたものは 数万年前のものである。筑波山の裾野をつくった土石流はさまざまな時期に発生している。

図の出典: 磯部一洋(1990):茨城県筑波山・加波山周辺の緩斜面堆積物の形成についての緩斜面分布図(第4~6図)の緩斜面を地理院地図に転写した。
*1) 小松原・大井(2020):鹿沼軽石(Ag-KP)の噴出年代

筑波山北麓湯袋峠の関東ローム層 山麓緩斜面を被覆する火山灰層

東麓緩斜面のつくばねオートキャンプ場下の露頭(分布図の赤い✕印)。 黄色い帯は、今から4万年あまり前に降下したとされる*1)赤城山起源の鹿沼軽石層なので、ここの緩斜面はそれ以前の形成である。

テーマ 43. 個性豊かな筑波山-その2:裾野も楽しい筑波山 P.2 の資料

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