直前のページに戻る

イペーの樹上で子育てをする鳥たち

イペーの樹上で子育てをする鳥たち

Birds raising children on a tree of Ipê

ジャビルー(ズグロハゲコウ)

ジャビルー(ズグロハゲコウ)
学名:Jabiru mycteria
-16 41 0.65, -56 49 9.13
2003年8月12日撮影

 パンタナールでは、湿地性の草原(カンポ)のところどころに微高地(カポンなど)があり、そこは樹林になっている。 乾季の8月、このような樹林にあるピンク色のイペー ローショの花が満開となり、パンタナールは華やかな雰囲気になる。 野鳥の天国パンタナールには 少なくとも 582 種*1)もの鳥類が棲んでいる。 湿地と樹林が組み合わさったパンタナールは野鳥にとってもってこいの環境である。 安全な高い木の上に子育て用の巣をつくり、足元の水たまりから餌となる魚やカエルとるという便利な生活ができる。 水がひき始めて浅くなり、獲物が獲りやすくなる頃を見計らって子育てを始める鳥が多い。 写真右のイペーの樹上には鳥の巣が二つ見える。左の巣にいる頭だけ黒い鳥は、ブラジルではジャブルー(Jaburu)あるいはツイウイウー(Tuiuiú)、英語ではジャビルー(Jabiru)、日本語ではズグロハゲコウ(頭黒禿鸛)という鳥のようである。 この鳥はコウノトリの仲間で、パンタナールのシンボルとされる鳥である(右の写真)。

*1)さまざまな数値の報告があるが、ここでは Nunes, A. P. (2011): Quantas espécies de aves ocorrem no Pantanal brasileiro?(ポルトガル語、英文要約付)を採用。

2003年8月12日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-16 37 15.66, -56 46 4.81 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 155°

PanoraGeo-No.242  

テーマ 39. 野鳥の楽園パンタナール P.7 で使用

直前のページに戻る