1975 年(左の図)は、世界的な大豆需給のひっ迫にのって、ブラジルでの大豆生産が急増し、大豆生産量が約 1000 万トンに達し、世界第2位の大豆生産国になった時期である。 その産地はパラナ州やリオグランデドスール州など南部地方(温帯のブラジル)が主体であった。 その後、大豆栽培は、ブラジル政府が目指した内陸部の農業開発(セラード開発など)の中心的施策となり、マトグロッソ州、ゴイアス州、バイア州内陸部などにひろがり、生産量が急増した。 1990 年に 2000 万トン、2005 年には 5000 万トンを超え、2017 年(右の図)には 1.1 億トンになるという急増ぶりである。伝統的産地である南部地方の生産も伸びている。
資料:IBGE(ブラジル地理統計院)Produção Agrícola Municipal (https://sidra.ibge.gov.br/tabela/1612) より作表・図化
🔍拡大 (テーマ 24:温帯のブラジル P.15 で使用)