南アメリカ大陸の最東端セイシャス岬の北北西800mにあるブランコ岬は、標高 30m 前後のタブレイロス台地が大西洋に臨むところにある(地図参照)。 パライバ州の州都ジョアンペソア市に属する。岬は写真のような垂直の海食崖で終わっている。 海食崖は新第三紀中新世~鮮新世の砂質の地層(バレイラス層群)からなっている。 十分に固結していない地層なので、麓を波に削られて崩落する恐れがあり、岬の展望台への立ち入りが禁止になることがしばしばある。 ブランコとはポルトガル語で「白い」という意味なので「白い岬」ということになるが、なぜこの岬がそうよばれるのかについて、明確な文献に接しえない。 この岬の海食崖の上部に横たわる厚さ数mの白砂の層のほかには白いといえるものは見当たらないので、これを起源と考えるのが妥当なようである。 写真中央部の崖の上部に見える白いところが白砂で、ここから左右に続いているが、緑の蔦に覆われていてよく見えない。
1998年8月23日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-7 9 0.10, -34 47 43.64 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 332°
PanoraGeo-No.279
テーマ 17. 熱帯の白砂(しろすな) P.9 で使用