イーカ市縁辺部の新興住宅地New residential area in the marginal part of Ica City |
randum
テーマ 18 霧の砂漠を~♪9 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
イーカはペルーの首都リマの南東 260㎞ にある人口 25 万程度の都市。 標高は 400m ほどであるが海岸から 50km 内陸にあるため海霧に覆われることが少なく、地上絵で有名なナスカとともにサニーな(日の当たる)都市といわれている。 しかし時には海霧が達することは、霧の水分で育つロマ植生の分布が報告されていることからも明らかである。 年平均降水量は 10mm ほどで、ほとんどの年は雨が降らない。したがって、庶民が家をつくる場合、本式の屋根づくりは後回しになる。 新興住宅地では、渡した棒の上にナツメヤシの葉のようなものを編んだ莚(むしろ)を掛ける程度の仮の屋根の家が多い。 ただしこの町に年に何度か吹くパラカ(Paraca)とよばれる強風で仮屋根が飛ばされるのを防ぐため、重しとして泥を載せ、時には屋根をガラクタの置き場にもする。 その結果が、写真のような雑然とした景観である。パラカは日射で暖まって低圧になったイーカ台地へ海から吹き込む地方風で、風速 20m 以上にもなり、著しい砂嵐をひき起こす。
1986年8月10日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-14 3 20.91, -75 43 41.32 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 161°
PanoraGeo-No.285 🔍拡大