ペルー砂漠、ユンガ帯の河川オアシスRiver oasis in Yunga zone of Peruvian Desert |
randum
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写真 PanoraGeo-No.286 と同じペルー中北部のフォルタレーザ川の谷を標高 1000m 付近まで溯ったところから下流を見た景観である。 遠方にこの谷の下流部を覆っている低い雲の頂の部分が見える。この日の雲は標高 800m あたりまでで、それを抜けた上は、まさに抜けるような青空の世界である。 ここは、ペルーの地理学者ビダル(Javier Pulgar Vidal)が提唱したペルーの8つの自然地域(高度帯)の一つであるユンガ帯(Yunga)である。 ユンガとは先住民のケチュア語で「暑い谷」を意味しており、アンデス西斜面(太平洋側)では標高 500m から約 2500m までの高度帯である。 アンデス山脈の東側斜面の湿潤な河川ユンガ帯(Yunga fluvial)に対して乾燥したこちら側のユンガ帯は海洋ユンガ帯(Yunga maritima)という。 この高度帯の中でも標高の高い部分は若干の降雨があるため灌木林になっているが、低い部分はほとんど雨が降らないのでこの写真のような砂漠である。 上流の降雨地帯から流れて来る外来河川の谷底の平地は農地がひらかれて緑の河川オアシスになっている。海洋ユンガ帯ではオレンジなどの果樹の栽培が盛んである。
1981年7月2日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-10 15 50.90, -77 34 52.85 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 219°
PanoraGeo-No.287 🔍拡大