アマゾン川がとくに深いところ(m) 🔍拡大
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アマゾン川中流部の特徴の一つはその深さである。上の衛星写真の数字は水深(m)で、ブラジル海軍のアマゾン川水先案内地図より、水深がとくに大きい部分を抽出したものである*1)。
川幅が2km以下になるイタコアチアラ市やオービドス市の沖(ともに川幅約 1.7㎞)では、水深 80m をこえ、ところによっては 100m 以上の深みもある。
このように特別に深いところでなくても 60m はある。流水によって川底が激しくけずられているためである。
この付近のアマゾン川の水面の標高は 15m くらいであるから、川底は、強い流れによって、海面よりはるか深くまで削られていることになる。
アマゾン川の流れはその緩やかな勾配からは想像できないくらい速い。
左下の図に示されているように、樋状の河道の中心部では秒速3m(時速約 10㎞)にも達している。
アマゾン川を溯る小船は、流速の小さい川岸近くを航行するしかない。
*1) Castro Soares, L. de (1977):in IBGE:Geografia do Brasil Vol.1, Região Norte. 衛星写真は、JAXA、地球資源衛星ふよう1号、1995年撮影。
テーマ 28. 途方もない大河、アマゾン川をたどる P.13 の資料