パンタナールの植生景観、カンポとカポンVegetation landscapes of the Pantanal, Campo and and Capão |
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テーマ 39 野鳥の楽園パンタナール6 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
カンポ(campo)はブラジルでは樹木を欠いた草本だけの植生景観を指す。 熱帯では、温帯の半乾燥気候地域で見られるステップやプレーリーのような草本だけの草原はまれで、草原に灌木が疎らに生えたサバナ、すなわちカンポセラードが一般的である。 ブラジルの熱帯地域でカンポが見られる代表的環境はパンタナールのような湿地である。 写真の草原は手前にある水たまりが示すようにそのような湿地性の草原で、人工的に樹木を除去したものでない。 パンタナールでは、このようなカンポになっている低湿地のほかに、それよりわずかに高く、この写真のように、樹林になっていたりサバナになっている島状の土地があり、カポン(Capão)とよばれている。 その多くは円形あるいは楕円形の平面形を呈する。 カポンのできかたについては、a. 侵食から取り残された、b. 植物の遺物が集積してできた、あるいは c. 先住民が土を積み上げたなどの諸説があり、定説はない。
2003年8月12日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 26 53.63, -56 40 30.17 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 137°
PanoraGeo-No.556 🔍拡大