●富士山の山頂部は、南北約 750m、東西約 650m、深さ約 200m の火口とそれを取り巻く火口縁からなる。
●火口には、垂直に近い崖で囲まれて深く落ち込んだ大内院(直径500~600m、火口底の標高 3535m)と、かつての火口底の一部が残った火口棚などがある。
●火口縁には最高点の剣ヶ峰をはじめとして数え方によっては9つあるいはそれ以上の峰があるが、仏教で尊ばれるハスの8弁の花びらになぞらえ、そのうちの8つの峰を「八葉」の峰と呼んでいた。
明治時代の廃仏毀釈で峰の名の多くは神道流に変えられたが、8つという数は残って「八神峰」となった。
●火口縁に沿って一周する歩道がお鉢巡りのルートで、距離は約3㎞、一周の所要時間は1時間半である。
●日本の最高点である剣ヶ峰(剣ヶ峯)に記された3つの値は、3776:実際の最高点をなす岩の頂(標石などはない)、3775.5:富士山三角点(標石の上面)、3774.9:電子基準点(基部の地表)の標高である
(三角点、水準点、電子基準点等の基準点は四捨五入によって小数点以下1桁まで、その他は小数点以上を表記する決まりになっている)。
最高点の岩は三角点の北方 12m にある。
原図:地理院地図に地名補充(青色の文字・記号)
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