この衛星写真が撮られた5月半ばから6月上旬にかけては、スダジイの新葉が淡い褐色から黄緑に変わり、また無数の黄色い雄花が咲くので、濃い緑の中にスダジイの明るい黄緑色が目立つ時期である。
この画像*1)によれば、右の植生概略図における椎尾山薬王院付近のスダジイ林は、椎尾山西斜面の標高 100m から 250m にかけてひろがっていることがわかる。
1987 年に旧真壁町の教育委員会が実施した調査では、桜川市指定の天然記念物「椎尾山薬王院の樹叢」には胸高直径 30㎝ 以上のスダジイが 100 本以上もあり、中には推定樹齢 300年 から 500 年に及ぶ大木も 10 数本あるという。
*1) 2018 年5月 15 日画像取得のグーグルアース衛星写真を原図に、等高線と地名を補充した。 |