双耳峰の筑波山では、東の女体山(877m)が西の男体山(871m)より若干高く、女体山頂に一等三角点が設置されている。山頂は狭く、完全な岩場なので、注意しないと転落もありうる。 普通の観光地なら手すりなどの事故防止策が必要な状況だが、やはりここは百名山に選ばれるような山を目指す登山者の世界である。 山頂の一角に建つ筑波山神社女体山本殿のそばに、この写真の下部中央にあるような三角点標石がある。白い花崗岩製の標石が黒い斑れい岩の岩盤に埋め込まれている。 この三角点の標高は 875.74m で、東日本大震災前の 875.87m より 0.13m 沈下している。 また、1999 年までの筑波山の高さはこの三角点の高さを四捨五入した 876m であったが、現在は 877m と1m高くなっている。これは地震に伴う地盤運動のためではない。 写真を見ればわかる通り、三角点の向こうに1mほど高い岩がある。その頂こそ本当の山頂だという尤もな意見が通った結果である。 現在の地理院地図では、三角点標高の 875.7m とともに実際の山頂標高 877m が独立標高点として表示されている。
2002年5月11日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 13 31.39, +140 6 24.04 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 105°
PanoraGeo-No.658
テーマ 42. 個性豊かな筑波山-その1:筑波山はなぜ目立つ P.6 で使用)