背斜谷、シャパーダ・ジアマンチーナのカポン谷Vale do Capão, an anticlinal valley in the Chapada Diamantina |
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シャパーダ・ジアマンチーナの代表的見晴らし台であるパイ イナシオの丘から南方を臨むと、眼下に幅2㎞ ほどのカポン谷が横たわり、その両岸にテーブル状の丘(シャパーダ)がそびえている。 それらの丘の崖に露出する地層を見ると、谷の西側(写真の右端)の丘の地層は緩く西(右)に傾斜しているのに対し、谷の東側(写真の左)の丘の地層や地表は東(左)に向かって緩く傾いている。 東西の丘の地層は一連のもので、かつては緩やかに上にたわみ(褶曲し)ながら連続していたが、現在ではその高かった部分(背斜)が削られて谷になり、両翼が丘となって残っている。 このような谷を背斜谷という。ここは背斜谷が一目で眺められる貴重なスポットである (参照:シャパーダ・ジアマンチーナ北部、パイ イナシオ丘付近の地質断面)。
右遠方に見える孤立丘は、この背斜谷の中に削られずに残ったビュート(メサが侵食され、頂面が狭くなった丘)のモロン(Morrão、大きな丘の意)で、この国立公園のランドマークのひとつである。
2007年3月6日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-12 27 32.90, -41 28 18.04 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 175°
PanoraGeo-No.539
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