19. 海の世界遺産、フェルナンド デ ノローニャ島



フェルナンド デ
ノローニャ島
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赤道大西洋の火山島、フェルナンド デ ノローニャ

Fernando de Noronha, a volcanic island in the equatorial Atlantic

 フェルナンド デ ノローニャ島は南アメリカ大陸の北東端に近いナタール市の東北東約 370㎞ にある。 21 の島からなるフェルナンド デ ノローニャ諸島(総面積 26㎞2)で最大の島(面積 18㎞2)で、人が住んでいるのはこの島だけである。 行政的にはブラジル、ペルナンブコ州の自治体(ムニシピオ=市町村)である。同州の州都レシーフェから島へは定期航空便があり、1時間 30~40 分かかる。
 大西洋の中軸部をS字状に伸びる大西洋中央海嶺を胴切りするように多数の断裂帯(トランスフォーム断層)がほぼ東西方向に走っている。 その一つ、フェルナンドデノローニャ断裂帯の西部には古い火山が東西に並ぶ火山列があり、フェルナンド デ ノローニャ島はその一番東に位置している。 この火山列には活動している火山はなく、フェルナンドデノローニャ島とその西方のロカス環礁以外の火山は海に没している。 ブラジル本土のセアラ州フォルタレーザ市近郊には、これらの火山と同じ岩質の火山岩の丘が複数あり、この火山列の延長と考えられている。
 この火山列のでき方については、フェルナンドデノローニャ島付近に小規模なホットスポットがあり、その位置に次々にできた火山が西へ動くプレートに乗って移動して行った結果であるという考えが有力である。 ホットスポットの火山にはアルカリ岩という日本にはきわめて稀な種類の岩石が見られることがあるが、 フェルナンドデノローニャ島は、全島いろいろな種類のアルカリ岩からなっており、まさに岩石から見た別世界である。

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