小規模な「黒い川」ワイクラパ川の幅広い河口部Wide mouth-lake of the small blackwater Uaicurapá River |
randum
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ワイクラパ川はアマゾナス州東部のパリンチンス市南方にあり、熱帯林に覆われた台地(テラフィルメ)を刻んだ谷の中を流れる全長 200㎞ ほどの小規模な「黒い川」である。
右遠方には、氾濫原のような平地なしに、斜面が直接水面に接した台地が見える。
写真はワイクラパ川河口部の、幅広い河川リアスの溺れ谷の出口が塞がれてできたマウスレークの部分で、川幅は5㎞ ほどもある。
「黒い川」の多くは、アマゾン盆地の森林地帯を流れるこのように小規模な川である。
このテーマの表紙「三種類のアマゾニアの河川」を見れば、ネグロ川以外の「黒い川」が小規模な河川であることがわかる。
例外のネグロ川は、ほかの大きな「白い川」(泥で濁った川)とは異なり、その源流は大量の土砂をもたらすアンデス山脈に達していない。
その流域には、アマゾニアカーチンガとよばれる白砂植生が生えた白砂地が広く分布する。
そのような地帯から流れ出る無数の黒い水の支流を集め、ネグロ川は世界一大きい「黒い川」になる。
2002年8月2日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 48 31.37, -56 46 59.70 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 30°
PanoraGeo-No.190 🔍拡大