タパジョス川は、トカンチンス川、シングー川と並び、アマゾン川中下流部に南から注ぐ三つの大きな「澄んだ川」のひとつである。
この川にあるサンルイス ド タパジョス早瀬は、西隣を流れるマデイラ川のサントアントニオ早瀬の泥で濁った流れとは対照的な、澄んだ水の早瀬である。
この早瀬は、タパジョス川における大型船の遡行限界である。
アマゾン川の支流で大型船が遡って行くことが可能なのは、本流の合流点から遡って来て最初に出会うこのような滝や早瀬までである。
アマゾン盆地のアマゾン本流に近い部分は比較的削られやすい堆積岩層からなっているので、支流に滝や早瀬はないが、支流を上流に行くと、先カンブリア時代の硬い岩石になり、滝や早瀬が連続するようになる。
タパジョス川で最初の早瀬が現れるまでの距離は、この写真のサンルイスドタパジョスの早瀬までの約 320km。この早瀬をつくる岩石は先カンブリア時代の花崗岩類である。
2007年9月6日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-4 28 11.33, -56 15 20.86 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 315°
PanoraGeo-No.203
テーマ 35. 色はいろいろアマゾンの川たち P.17 で使用)