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ロライマ草原 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
3月はロライマでの雨季の始まり。昨夜は今年になって初めて雨らしい雨が降った。
昨日までカラカラに乾いていた台地の草原が一夜で湿地になってしまった。地表はいかにも水を通しやすい
白い砂地の草原であるが、浅いところに水を通さない層(ハードパン、硬盤)があるため水がたまった
のである。ふつう、温帯では草原になるほど雨が少ないところでも、熱帯では樹木を欠いた草原には
ならず、大なり小なり樹木が混ざったサバナになるといわれる。ロライマの台地に草原が成立するのは、
養分の乏しい石英質の砂地で、雨季には湿地となり、乾季にはカラカラに乾くという過酷な条件が
樹木の侵入を妨げているためと考えられる。
ロライマ草原は、肥沃な温帯の草原とは比べ物にならないほど厳しい環境の下に成立している。
2006年3月19日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+3 31 5.59, -60 55 23.60 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 172° |
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