非常に長い間、ブラジルのリンゴ市場は輸入品に依存していた。1970 年代には、国内の年生産量は1万3千トンあまりで、輸入量の 8.6 %にすぎなかった。
80 年代には、国産が輸入量を凌ぐようになり、以後、この傾向が増幅されてきた。
2010 年代の年平均では輸入 9.4 万トンに対して国産は 114 万トンで、輸入は国産の 8.2 %となり、1970 年代と正反対の状況になっている。
ブラジルではじめて商業的にリンゴが栽培されたのはサンパウロ州であるが、この短い期間のうちにリンゴの栽培地は、サンタカタリーナ州やリオグランデどスール州の高原のような冷涼な地方に移動してきた。
現在、ブラジルで最大のリンゴ生産地はサンジョアキン地域で、ヴァカリア地域(リオグランデドスール州)がこれに続いている。
参考 Albuquerque, M. L. de(2018):Breve histórico da indústria da maçã no Brasilの第1図(P.18)を改変。2018年サンジョアキン市で開催された温帯気候の果樹栽培に関するシンポジウム報告書
テーマ 24. 温帯のブラジル P.14 の資料