La Paz City overlooked from Altiplano

アルティプラノから見下ろしたラパス市街

La Paz City overlooked from Altiplano

randum


 テーマ 15

ボリビア・アンデス鉄道
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最終コースはエルアルト市のあるアルティプラノからラパス市街があるラパス川の谷底への下りである。

写真は下り始めの標高 4100m で撮影。なだらかなラパス谷を埋めてラパス市街がひろがり、正面にイリマニ山、左端にムルラタ山がそびえている。 高層のビルが立ち並ぶ市の中心部は、標高 3550m~3650m なので、アルティプラノより 500m ほど低い谷底に位置している。 鉄道の終点、中央駅は市の中心部よりやや高い 3700m にあるが、それでもここからの比高は400m、列車は大きく迂回しヘアピンを繰り返しながら下って行く。

空港も上のエルアルトにあるから、ラパスの市民は何処に行くにしてもこの比高を克服しなければならない。 鉄道全盛の時代には SL 用と電車用の2本の鉄道が谷底とアルティプラノを結んでいた。 鉄道が2本とも廃止された後、谷から抜け出す手段は道路しかなくなったが、近年あらたな手段が導入された。 2014 年の旧鉄道中央駅と空港近くを結ぶロープウェーの開通である。 2018 年現在、これを含め3路線がラパス市内あるいは市内とエルアルトを結んでいる。 市当局は今後ロープウェーの路線を大幅に増やし、都市公共交通の中心に育てる計画である。 いわば「空のメトロ」という、長い間、比高に悩まされてきた都市ならではのアイデアである。

16 時 30 分、コチャバンバ発の列車は予定通り終点ラパス中央駅に到着した。

1986年8月24日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-16 29 9.37, -68 10 9.77 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 114°

PanoraGeo-No.273   拡大

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