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ボリビア・アンデス鉄道 12 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
列車はやや左にカーブを切った。正面にはワイナポトシ山(左、6088m)の尖った峰と
チャカルタヤ山(右、5395m)の幅広い山体が並ぶ。チャカルタヤ山の麓から手前に延びてくる緩斜面
(扇状地)の端に、白く雪をかぶった崖がわずかに見えるが、これはアルティプラノに切り込んだ
ラパス川(チョケアパ川ともいう)の谷頭部の崖で、ラパスの市街はこの崖の下に展開している。
鉄道沿線は依然としてイチューグラスの草原であるが、ところどころに人家が見られるようになり、 エルアルトの市街が近いことが感じられる。撮影当時はラパス市の一部であったエルアルトは、 半年後の 1987 年3月に独立してエルアルト市となった。ラパスのベッドタウンまたは空気の薄い ラパス空港がある地区でしかなかったエルアルトはその後、産業都市として急発展し、 2012 年国勢調査人口は 85 万、本家のラパス(76 万)を抜いてボリビア第二の都市となった (人口で第一の都市はサンタクルス)。 Google Street に切り替えてこの付近の現在の状態をみてみれば、この都市の急成長ぶりを実感できる。 1986年8月24日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 32 53.29, -68 10 33.54 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 11° |
PanoraGeo-No.272 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 12/13 ⇒NEXT |