氷河地形がいっぱい、ビルカノータ山地Full of glacial landform, Vilcanota Mountains |
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ビルカノータ山地の南部、ララヤ峠に通じる谷間を国道(向こう)とペルーレイル(手前)が通っている。 谷底の標高は 4100m、対岸の山の稜線は 4800mほどである。 この 4100m~4800mは、ちょうどプーナとよばれる高度帯である。プーナは、森林限界より上で、足元の斜面に見られるような背の低いイチューとよばれる草が生えた高地草原地帯である。 対岸の山の黄色い色をした斜面もイチューの草原である。また、この斜面には過去の氷河が残したモレーン(堆石)の地形が多数分布している。 たとえば、画面中央に見られるY字型の地形は側堆石(ラテラルモレーン)で、その上部にある、下にたわんだ横縞は、後退過程の氷河が次々に残していった端堆石(エンドモレーン)である。 この山では、氷期でも長大な氷河は発達せず小規模なカール氷河あるいはカールからわずかに溢れ出た程度の氷河しかなかったようである。 足元の石が異常に赤いのが気になるが、レインボーマウンテン(ビニクンカ山)があるビルカノータ山地では、さほど珍しいことではない。
2011年9月12日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-14 28 41.86, -71 4 0.48 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 49°
PanoraGeo-No.332 🔍拡大