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パンアメリカン ハイウェー 11 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
1984年に最後の列車が通った後、使われなくなったアンデス横断鉄道のレールである。
チリのロスアンデス市とアルゼンチンのメンドーサ市の間248㎞を結ぶこの鉄道は1910年に全通、
太平洋と大西洋が鉄道で結ばれることになった。ただし、両国で一般に使用されている線路の幅(軌間)
は1676mmであるが、アンデス横断鉄道は工事を容易にするために1000mmで建設された。
したがって、直通列車の運行はできず、ロスアンデス、メンドーサ両ターミナルで乗り換え・
積み替えが必要という不便さがあった。
写真はアルゼンチンのアコンカグア山麓、プエンテ デル インカ(インカの橋)駅構内から西
(チリ方面)を望んだものである。ここから峠のトンネルまでは約20㎞、アンデス越え最後の
胸突き八丁とも言えるところであるが、その割には地形が穏やかに見える。チリ側にある
ロスカラコレスの坂のような厳しさはない。麓
から峠までの高度差はチリ側、アルゼンチン側ともに2400m前後と大差ないが、これを
チリ側は70㎞のうちに登るのに対し、アルゼンチン側は、178㎞かけて少しずつ登るので穏やかなのである
(参照:鉄道路線高低図)。
この地域のアルゼンチン側のアンデスには、アンデス主山系(プリンシパルコルディレラ)と並走して、
フロンタルコルディレラ(前衛山系)とプレコルディレラ(前山山脈)という副山系があり、
麓から分水界までの山地の幅は、チリ側に比べてはるかに広い。
2005年3月24日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-32 49 32.09, -69 54 37.80 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 300° |
PanoraGeo-No.394 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 11/14 ⇒NEXT |