The rusty rails of the Transandine Railway

アンデス横断鉄道の錆びたレール

The rusty rails of the Transandine Railway

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テーマ 27

アンデス越え

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11

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1984 年に最後の列車が通った後、使われなくなったアンデス横断鉄道のレールである。 チリのロスアンデス市とアルゼンチンのメンドーサ市の間 248㎞ を結ぶこの鉄道は 1910 年に全通、太平洋と大西洋が鉄道で結ばれることになった。

ただし、両国で一般に使用されている線路の幅(軌間)は 1676mm であるが、アンデス横断鉄道は工事を容易にするために 1000mm で建設された。 したがって、直通列車の運行はできず、ロスアンデス、メンドーサ両ターミナルで乗り換え・積み替えが必要という不便さがあった。

写真はアルゼンチンのアコンカグア山麓、プエンテ デル インカ(インカの橋)駅構内から西(チリ方面)を望んだものである。 ここから峠のトンネルまでは約 20㎞、アンデス越え最後の胸突き八丁とも言えるところであるが、その割には地形が穏やかに見える。 チリ側にあるロスカラコレスの坂のような厳しさはない。

麓から峠までの高度差はチリ側、アルゼンチン側ともに 2400m 前後と大差ないが、これをチリ側は 70㎞ のうちに登るのに対し、アルゼンチン側は 178㎞ かけて少しずつ登るので穏やかなのである(参照:鉄道路線高低図)。 この地域のアルゼンチン側のアンデスには、アンデス主山系(プリンシパルコルディレラ)と並走して、フロンタルコルディレラ(前衛山系)とプレコルディレラ(前山山脈)という副山系があり、麓から分水界までの山地の幅は、チリ側に比べてはるかに広い。

2005年3月24日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-32 49 32.09, -69 54 37.80 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 300°

PanoraGeo-No.394   拡大

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