この写真を撮影した1981年には、アマゾン川は、ペルーアマゾンの中心都市イキトスの市街地に沿って流れていた。 イキトスの市街地の大部分は台地の上にあるが、南部には低地(氾濫原)にも貧しい人たちが住む住宅地がひろがっている。 この写真遠方の無数の家が集まっているところがそのような氾濫原集落である。、 家があるところもその左の水面もアマゾン川の氾濫原である。撮影した6月は高水期のため、氾濫原はあふれてきたアマゾン川の褐色に濁った水に浸っている。 氾濫原の家々は、高水期のこのような浸水に備えて浮き家になっている。 その後の流路変更によって、アマゾン川がイキトスの市街から離れ、市街に沿う水面は湖になった。 その湖に注ぐイタヤ川(Río Itaya)は、アマゾン川のように泥で褐色に濁った川ではなく、やや透明であるが、タンニンなどを含んで黒ずんだ色の川、すなわち「黒い川」である。 したがって、イキトス市街が面する湖も、今では黒っぽい水に変わっている。 (参照:イキトス市付近におけるアマゾン川の流路変更)
1981年6月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-3 44 34.78, -73 14 26.29 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 190°
PanoraGeo-No.401
テーマ 28. 途方もない大河、アマゾン川をたどる P.8 で使用