randum
南アメリカ 乾燥ダイアゴナル ペルー砂漠 2 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ペルー北部海岸、トルヒーヨ市にあるチャンチャン遺跡の宮殿のひとつ、
鳥の宮殿(バンデリエルBandiler宮殿、Ñain Anともいう)を東から望んだもので、
写真右の部分の崩れて鋸歯状になった壁が北の城壁(長さ320m)で、手前を左右に相当壊れた
東の城壁、向こうに西の城壁がある。手入れされなくなってから500年以上たった現在、
いずれも損壊が著しい。雨の少ない砂漠気候であるが、数年に一度、赤道付近から南下してくる
暖かい海流(エルニーニョ)で大気が不安定化して降る雨は、土を固めて干しただけの煉瓦(アドベ)
で造られた建造物にとって、最大の敵である。1986年に14平方キロあまりが世界文化遺産に登録、
同時に「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)にも登録されて以降、保全や補修の努力が
なされている。写真は補修前の1981年のものであるが、写真右上の城壁の隅を外側から見た
2014年のストリートビュー写真では、補修がだいぶ進んだようにみえる。結構なことではあるが、
上の写真のような"自然のままのの迫力"が失われてしまっているのは残念である。
1981年7月6日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-8 6 11.27, -79 4 4.41 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 291° |
PanoraGeo-No.412 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 2/11 ⇒NEXT |