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南アメリカ 乾燥ダイアゴナル ペルー砂漠 6 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
自然地理では、「海岸砂漠」という語を海岸にある砂漠という漠然とした意味で
使うことはない。「海岸砂漠」は以下のようなキーワードで説明される術語である:大陸の西岸、
南北回帰線を中心とした地帯、亜熱帯(中緯度)海洋性高気圧(気団)の東縁、沿岸を低緯度に向かう寒流、
湧昇流、海霧、超安定な大気などなど。アフリカ大陸南西部のナミブ砂漠、同北西部の大西洋海岸砂漠
(サハラ砂漠の西縁部)、北アメリカのカリフォルニア半島の砂漠などとともに、南アメリカでは、
ペルーからチリ北部まで、海岸沿いに、南緯4度付近から30度付近まで3300㎞続く砂漠地帯がこれにあたる。
このうち南緯4~18度の約2000㎞がペルー砂漠あるいはペルー海岸砂漠とよばれる砂漠である。
この砂漠は、動植物の特徴の違いなどから、南緯7度と15度付近を境に、北から、サチュラ砂漠、
ペルー砂漠(中心部)、ペルーアタカマ砂漠に細分される。
写真はペルー中部、首都リマの北35㎞にある小都市アンコンの海岸で、砂漣(されん)が美しい無植生の
砂漠が海にまで達している。アンコンは古くからの漁村で、リマ郊外の大衆的海水浴場でもある。
この湾に注ぐ外来河川がないので、緑に乏しい乾いた景観がひろがっている。ペルーの海岸砂漠では、
5月から11月ごろまで、ガルーアとよばれる海霧や低い雲に覆われることが多いが、
午後には一時的にこのように晴れ渡ることもある。
1981年7月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-11 43 52.89, -77 9 22.74 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 217° |
PanoraGeo-No.416 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 6/11 ⇒NEXT |