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ブラジルの国土は、先カンブリア時代の岩石(上の地質図のピンクの部分)
からなるブラジル楯状地を基本とするが、楯状地の岩石の上に古生代以降の地層が横たわる
堆積盆地が、いくつかに分かれて分布している。 上の地図で赤線で囲んだパルナイーバ堆積盆地は、アマゾン川流域のアマゾン堆積盆地、ブラジル南部の パラナ堆積盆地とならぶブラジルで大規模な三つの堆積盆地のひとつで、パルナイーバ川を中軸として、 ピアウイ、マラニョン両州の大部分を占めてひろがっている。 パルナイーバ盆地の場合、「比較的水平あるいはわずかに傾斜した堆積岩を主とした地層が、 過去の地殻変動(造山運動)で生じた火成岩や変成岩を覆っている大陸域」と定義される 卓状地(プラットフォーム)という地質構造タイプによく当てはまる。ここは、 古生代から中生代にかけては沈降性の盆地になって土砂や礫が堆積したが、 それ以降に隆起し、現在では台地になっている。ピアウイ州の大部分を占める古生代の地層は緩く 西に傾いているので、この台地はケスタ性の台地である。 原図 CPRM-IBGE(2002):Atlas Nacional do Brasil 4版) |
(テーマ 33:ピアウイ州とセラダカピバラ国立公園 P.1 で使用) | 直前のページに戻る |