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サンパウロ州中軸部を北西ー南東方向に切った地質断面と地形で、バウルー、
ボツカツ、ソロカバ、サントスなどの諸都市を結ぶ線に沿ったものである。地形は、北西(図の左)から、
サンパウロ西部高原、玄武岩ケスタ、縁辺盆地、大西洋岸高原、海岸平野に分けられ、地質的には、
縁辺盆地およびそれより北西がパラナ堆積盆地である。この堆積盆地の構成層のうち特筆すべきは
セラジェラール層とよばれる中生代白亜紀の玄武岩層(断面図で緑の層)である。南アメリカ大陸と
アフリカ大陸が分裂する前後に、膨大な量が噴出あるいは地層中に貫入した玄武岩質火成岩で、
パラナ川沿岸では厚さ1500mに達するところもある。この玄武岩層はサンパウロ州中部で顕著な崖を
南東に向けた玄武岩ケスタ(この部分はボツカツケスタともいう)をつくっている。この崖の下
から太平洋岸高原の麓までの間にひろがる平原は、パラナ堆積盆地のヘリにある低まったところ
という意味で(サンパウロ)縁辺盆地 Depressão Periferica (Paulista)とよばれており、
サンパウロ州でも最も豊かな農業地帯となっている。 この図は、下記のサイトにあるものを原図としたが、最近の資料に基づいて、とくに玄武岩層 (セラジェラール層)の分布や厚さを修正してある。 原図:Pedro Hauck(2009):Origens e evolução da Serra do Mar. HP:Portal AltaMontanha. 2020/2/14 閲覧 https://altamontanha.com/origens-e-evoluao-da-serra-do-mar/ |
(テーマ 34:バイオ燃料先進国ブラジル P.9 で使用) | 直前のページに戻る |