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バイオ燃料 先進国ブラジル 9 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
サンパウロ市から北西へ、ブラジリア方向に100km ほど行き低い山地を越えると、
サンパウロ縁辺盆地(Depressão Periférica)に出る。標高は500~700mあり、
サンパウロ高原の一部ではあるが、まわりより若干低いので盆地とよばれる
(参照:サンパウロ州の地形と地質)。
写真は、この縁辺盆地の主要都市カンピーナスとピラシカーバの中間付近で見られた
玄武岩の切割である。遠方の丘には薄緑のサトウキビ畑がひろがり、手前の道路脇には
製糖工場へ行くトラックが落していったサトウキビが散らかっている。
上記2都市周辺一帯は、サンパウロ高原におけるサトウキビ栽培の発祥の地ともいえる地域である。
この地方では、ミナスジェライス州のゴールドラッシュが斜陽になってきた18世紀後半に
サトウキビ栽培が始まって以降現在まで、主要産地であり続けている。その間、19世紀後半には、
コーヒー豆の代表的産地ともなった。リオデジャネイロから発して少しづつ移動してきた
コーヒー栽培は、この地域に達して飛躍的な発展を遂げたが、それは「コーヒーの土」
とも称されるテラローシャという肥沃な土壌があったからである。テラローシャは、
この写真のような玄武岩が風化してできた土壌である。縁辺盆地は基本的には
古生代の堆積岩地域であるが、このような玄武岩も各地に顔を出している。
1984年9月27日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-22 45 56.72, -47 24 24.24 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 260° |
PanoraGeo-No.481 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 9/23 ⇒NEXT |