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サンフランシスコ川台地とジェラール・デ・ゴイアス山脈

サンフランシスコ川台地とジェラール・デ・ゴイアス山脈

Chapadas do Rio São Francisco and Serra Geral de Goiás




テーマ 12
シャパーダって何だ?
P.19 の画像

 (拡大:画像クリック)

ブラジル内陸部、ブラジリア北方のトカンチンス州とバイア州の境界付近を上空から見た写真で、写真下部は、あと1カ月後(10 月)には種まきが始まる大豆畑が広がるサンフランシスコ川台地(シャパーダス・ド・リオ・サンフランシスコ)である。 この大豆畑の縁がほぼ両州の境界で、写真上(西)がトカンチンス州、下(東)がバイア州である。 同時にこれがアマゾン川水系のトカンチンス川とブラジル国内河川では最大のサンフランシスコ川の分水界でもある。

サンフランシスコ川台地は、中生代白亜紀後期(9600万~6500万年前)のウルクラ(Urucula)層群の砂岩層をキャップロック(台地表面をつくる侵食されにくい地層)としている。 砂岩層の透水性が高いため、降った雨水のほとんどは地中に浸透し、地表に水系が発達しにくいので、台地面は極めて平坦で広々としている。

このように平坦な堆積岩台地(シャパーダ)は機械化された大豆の大規模栽培には最適で、サンフランシスコ川台地は、マトグロッソ州のパレシス台地(シャパーダ・ドス・パレシス)などとともに、1990 年代以降盛んになったブラジル高原における熱帯産大豆の主産地である。

標高 600m 前後のトカンチンス川流域と約 900m のサンフランシスコ川台地の間には、高さ 300m 前後の急斜面が続いている。 低地側から見ると、かなり険しい山脈に見えろこの急斜面は、ジェラール・デ・ゴイアス山脈と呼ばれている。 ブラジルで山地・山脈(Serraセラ)と呼ばれるものの多くはこの手のものである。 なお、サンフランシスコ川台地は、東方(写真下方)のサンフランシスコ川に向かって、1㎞ に付き2m くらいの割で低くなって行くので、ジェラール・デ・ゴイアス山脈は大規模なケスタの崖とも言える。

2011年9月4撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-12 17 52.80, -46 11 49.31 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 289°
写真中心位置:-12 13 55.31, -46 23 28.01 (Google Map)

PanoraGeo-No.534

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