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ブラジルの”風”景 1 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ブラジル南部地方南部の海岸一帯は、ブラジルにおける強風地帯の
ひとつである。この写真は、ブラジル最南の港湾都市リオグランデの郊外の冬の"風”景である。
ブラジルでもここまで南(南緯32度)に来ると、冬にはかなり寒い日がある。
この日は、強い南西風が吹きすさぶ寒い一日であった。
写真手前の池に立つ波は、左から右へ吹く南西風による風波で、はるか向こうに見える
パトス湖南部の入り江の水面もかなり荒れている。
この寒冷な南西風は、アルゼンチン南部パタゴニア地方を中心とする高気圧の寒気が
吹き出してくるものである。この寒気と北方の暖気との間にある寒冷前線が通過した後には
とくに強まる。ブラジルのいくつかの地方風のひとつで、ミヌアノ(Minuano)とよばれ
るものである。この地方では大西洋から吹き寄せる暖かい北東風の頻度が最も高いが、
寒冷なミヌアノの方が住民にとっての印象は強いようである。
住居や耕地のまわりの木立は主に防風林として人が植えたもので、もともとのこの付近の海岸低地は
草原であった。
2004年8月21日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-32 5 19.71, -52 13 10.36 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 335° |
PanoraGeo-No.565 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 1/13 ⇒NEXT |