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夕暮れのフェルナンドデノローニャ島の港

夕暮れのフェルナンドデノローニャ島の港

Port of Fernando de Noronha at sunset

 フェルナンドデノローニャ島の北東部にある港に隣接するサントアントニオ要塞跡から見た西方の海には、沈み行く夕日を背景に無数の漁船が停泊している。 北東-南西方向に長いこの島の南東側の海は「外の海」(マール・デ・フォーラ、Mar de Fora)、この写真の北西側の海は「内の海」(マール・デ・デントロ、Mar de Dentro)とよばれる。 南東側の「外の海」は、南東貿易風が吹き付ける荒海、一方、島の北西側の「内の海」は貿易風に対して島陰に位置する静かな海である。当然、この島の唯一の港はこちら側にある。 ブラジルではその定常性に注目して、貿易風のことを「滑らかな」(liso、リーゾ)を語源とするアリージオ(Alísio)とよび、フランスやイタリアなど多くのラテン系の国でもそうである。 日本にも「恒信風」という言葉がある。貿易風のこのような定常性のお陰で、この港は、さして深く入り組んだ湾内にあるわけでもないのに、波が常に静かな天然の良港になっている。

2007年3月28日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-3 49 58.63, -32 23 58.38 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 287°

PanoraGeo-No.566   テーマ 25. ブラジルの”風”景 P.4 で使用)

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