古石神井川が流れた谷を行く都電荒川線Toden Arakawa Line going through the Old Shakujii River Valley |
randum
テーマ 40 王子周辺ウォーキング13 BACK⏎ ⇒HOME 直前のページに戻る |
飛鳥山を背にして、飛鳥山停留所から南西方向(大塚・早稲田方向)を望んだ写真で、遠方に保線作業員たちが見えるあたりが次の滝野川一丁目停留所である。
飛鳥山、滝野川一丁目両停留所間の荒川線は完全に直線のはずなのに、何となく曲がって見える。
これは地表面が平らでないためである。ここからは見えないが、滝野川一丁目から先はかなりの上り勾配になり、次の西ヶ原四丁目までの間で約 10m も上る。
要するに、ここは、飛鳥山の頂や西ヶ原の高さの台地から 10m ほど低くなった谷底である(武蔵野台地東縁部の地形の図中央部の✕印)。
むかしの石神井川、すなわち古石神井川がこの比較的広い谷を右から左へ流れていた。おそらく今から数千年前のことである。
石神井川の流路が現在のように変わると、ここを流れなくなった古石神井川に代わって、谷田川という小さな川が流れるようになった。
しかしその最上流部は、元とは反対方向へ流れて石神井川に注ぐようになった。現地の人たちが逆川(さかさがわ)と呼んでいる小川である。
この写真で電車がいるところより一つ手前の小さな踏切が一番低いところで、その下を、今では暗渠化された逆川が左から右へ流れている(参照:1909年測図地形図の逆川)。
2021年10月18日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+35 44 59.58, +139 44 14.05 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 216°
PanoraGeo-No.602 🔍拡大