Peaks of Vilcanota Mts

アンデス東山系、ビルカノータ山脈の峰々

Peaks of the Vilcanota Mountains in the Eastern Cordillera of Andes

randum


テーマ 41

アマゾンとアンデスを
結ぶ 大洋間横断道路

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 大洋間横断道路クスコルートの最高点、標高 4725m のアブラピルアヤニ峠を越えた直後の標高 4625m 地点から見たビルカノータ山脈の山々で、右手の最も高いピークは標高約 5600m のワリパヨク(Hualipayoc)山。 この山脈の最高峰アウサンガテ山(6384m)はこの山の陰になって見えない。ビルカノータ山脈は、南東方へ、カラバヤ山脈やボリビアのレアル山脈へ続くアンデス東山系の山脈である。
 撮影位置はペルーの8つの自然地域(高度帯)におけるプーナ帯(標高 4100m~4800m)の上限に近く、低い草本からなるツンドラはもう少し上で終わって、無植生の荒地、露岩、氷河などからなるハンカ帯(Janca、標高 4800m 以上)になる。 ハンカとは氷河に象徴される「白い」という意味である。さすがに、ハンカ帯では人間の土地利用は見られない。山腹に2、3本の氷河が懸かっているが、それらの下限の標高は 5000m 前後である。
 クスコ行き定期バスは、アマゾン側の登り口、標高約 600m のキンセミルからここまでの 4000m あまりの高度差を2時間で上って来た。 この高さまでこのように一気に上がると、頭痛や眠気など、高山病の症状が出てきても不思議ではない。プーナとは先住民のケチュア語で高山病という意味である。

2011年9月10日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-13 38 29.73, -71 6 39.19 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 190°

PanoraGeo-No.615     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 21/24  ⇒NEXT