筑波町(現在:つくば市筑波)は江戸時代以降、筑波山知足院中禅寺の門前町として発展した。
明治初期の廃仏毀釈によって筑波山神社に変わった後も多くの参詣客でにぎわった。
六丁通り(現在のつくば道)沿いには、土産物屋、食堂、旅館などが立ち並んでいた。
東山地区を通る東西の道は府中街道で、これ沿いにも十数軒の旅館や土産物屋がある。
府中とは現在の石岡市のことで、府中街道は、石岡から風返し峠を越えて筑波山にくる参詣道である。
つくば道よりはるかに古い歴史を持った筑波古道とも言えるものである。奈良時代に徳一大師が
創建した知足院中禅寺は、現在の筑波山神社の場所ではなく、東山地区にあった。
原図:西海賢二(1981):筑波山と山岳信仰、崙書房 ふるさと文庫 に加筆
テーマ 42. 個性豊かな筑波山-その2:裾野も楽しい筑波山 P.5 の資料