八溝山地の一部で、JR水戸線が通る鞍部より南の部分を筑波山地と言うが、
この山地は主峰である筑波山より南東ないし東にも伸び、宝篋山などの峰が続いている。
このシルエットは、その部分を南西方向、常総市石下の豊田城地域交流センターから望んだ
カシバード画像で、水平に対して高さは2倍にしてある。
霞ケ浦用水の起点は土浦市街の東 10㎞ の霞ヶ浦土浦入り北岸にある揚水機場である。
霞ケ浦の水は、ここにある強力なポンプによって汲み上げられ、送水管の中を圧送される。
内径 2.2m の鉄管2本が揚水機場から 21㎞ 離れた吐出水槽まで地下に敷設されている。
吐出水槽は、筑波山の南東8㎞にある小町の里という観光施設近くの標高 56m の丘の上にある。
揚水機場のポンプには、標高0m の霞ヶ浦からこの高さまで水を押し上げるだけでなく
送水管の中の抵抗に対する力も必要なので、水を 103m 押し上げる能力を持たせてある。
吐出水槽に排出されて一時的に地表に出た水は、その後すぐに筑波山地を縦貫する
筑波トンネルに入り、長さ 14㎞、標高差7m を約2時間かけて自然流下して
南椎尾調整池(つくし湖)に達する。トンネルの途中、第1、第2トンネルの
境から、筑波山東麓の八郷盆地へ給水する八郷幹線のトンネルが分岐している。
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