筑波山麓の緩斜面と丘陵地Footslope of the southern face of Mt. Tsukuba |
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火山ではないのに裾野を張った山という点も筑波山の個性のひとつである。
南西麓の桜川に架かる禊橋(みそぎばし)からの筑波山は、目の前に男体山がそびえ、背後に女体山が控えている。
落葉したブナ林に覆われた男体山山頂部から濃緑の常緑樹林に覆われた中腹にかけては30度を超す急斜面であるが、その下に続き、写真中央部から右へ下る裾野は平均 10 度くらいの緩やかな斜面である。
4月初めのこの時期、この緩斜面の落葉性の雑木林(コナラ林)のところどころに咲くヤマザクラが単調さを破ってくれている。
深い谷も無くかなり平滑なこのような裾野は山麓緩斜面と呼ばれる地形である。 これに対して、写真左半分の山麓は、やや深い谷と尾根からなる丘陵地で、裾野とか緩斜面とは言いにくい地形である。 一般に、富士山のように新しい火山では、山体全体が山麓緩斜面(裾野)に取り巻まかれているが、筑波山の山麓緩斜面(裾野)はこのような丘陵地を挟み、いくつかに分かれて分布している。 筑波山の山麓緩斜面は、南麓緩斜面、西麓緩斜面、北麓緩斜面、東麓緩斜面などに大別できる。 そのうちでは、この写真の南麓緩斜面がもっとも広い(資料:筑波山における山麓緩斜面の分布)。 2022年4月6日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 12 21.04, +140 4 19.13 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 66° |
PanoraGeo-No.640 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 2/26 ⇒NEXT |