南麓の逆川低地から見た筑波山Mt. Tsukuba viewed from the Sakasa-gawa Lowland at the southern foot |
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典型的な双耳峰である筑波山を真南から望んだこの写真では、右の峰が最高峰の女体山(標高 877m)、左が男体山(871m)である。
若葉がまだ芽吹かない初春のこの時期には、ベージュ色の落葉樹林と濃緑の常緑樹林のコントラストが顕著で、高度に伴う植生の変化がわかりやすい。
頂上付近のベージュ色に見える落葉樹林はブナやミズナラなど冷温帯性の落葉広葉樹林(右の図のブナ林)で、ほぼ標高 700m 以上を占めている。
その下位にあって濃緑に見える一帯は、アカガシなどの常緑広葉樹とモミなどの常緑針葉樹の混合林(右の図のアカガシ+モミ林)である。
さらに下った標高約 300m 以下には、緩やかな地形の裾野(山麓緩斜面)がひろがり、そこにはコナラをはじめクヌギやヤマザクラなどからなるの広葉落葉樹林(右の図のコナラ林)が分布している。
コナラ林の中にも植林されたアカマツやスギ、あるいは筑波山裾野の暖温な気候を好むスダジイなど、濃緑の常緑樹林が点在している。 *1)ミュージアムパーク茨城県自然博物館(2010)原図に加筆。 2022年3月9日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 11 49.07, +140 5 37.62 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 10° |
筑波山の植生分布概略*1) |
PanoraGeo-No.626 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 1/26 ⇒NEXT |