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ペルーアンデス東斜面アラサ川沿岸の沖積錐 ( テーマ 41.アマゾンとアンデスを結ぶ大洋間横断道路 P.15 で使用) |
アラサ川沿岸沖積錐の地形図 (等高線間隔 10m) |
小さく急な支流が河原の広い本流に合流するところには、繰り返し支流から流れ出た 土石流がさまざまな方向に流れて砂礫を堆積し、平面形が扇形の地形ができる。 これは土石流できるもっとも一般的な地形で沖積錐(Alluvial cone)あるいは 土石流扇状地(Debris flow fan)とよばれている。 川が山地から平野に流れ出た所にできる沖積扇状地 (Alluvial fan、 単に扇状地とよばれることが多い)に似た地形であるが、沖積錐は扇状地より急傾斜で、 巨大な岩塊から泥まで、大きさが不揃いな堆積物でできている。 この写真は沖積錐の典型的なもので、右の地形図から計測したその緩斜面の傾斜は約9度。 これは筑波山の山麓緩斜面とほぼ同じである。川の普通の流れでは運べないような 大きな岩塊が地表に多数散在しており、これが土石流の産物であることがわかる。 沖積錐を流れる川の水は、大雨の時以外、伏流して涸れていることが多い。 |
( テーマ 43. 個性豊かな筑波山-その2:裾野も楽しい筑波山 P.22 の資料) | 直前のページに戻る |