Distant view of Tokyo

筑波山梅林からの東京遠望

Distant view of Tokyo from Mt.Tsukuba Plum Forest Garden

randum


テーマ 43

裾野も楽しい筑波山
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 初冬の午後、筑波山梅林の標高 225m にある見返り縁台展望台から南西を望んだ景観である。 右半分が東京の下町、左半分が千葉県東部である。具体的な地名はこちらの展望案内図で確かめられたい。
 弱い寒冷前線の雲が茨城を通過中で、すでに通過した東京の空には雲がない。逆光を受け、無数の高層ビルが明るい空をバックにシルエットになっている。 筑波山から東京のビル群を迫力ある形で見ようと思ったら、見る場所の高さを考慮しなければならない。 頂上から見れば何にも邪魔になるものがないので最高ではないかと思うかもしれないが、話はそう簡単ではない。 結論から言うと、頂上よりは裾野の方が良く、標高では 200m から 300m が良い。 とくに、この写真のように、東京の高層ビルが本来の高さに浮き出して見えるのはこの高さに限られる。その理由は右の図の通りである。 すなわち、地球は丸いので、展望する高さによって地平線までの距離は異なる。 高いところで見るほど地平線は遠くなる。右の図のTw2のように、地平線までの距離が東京と一致する高さで見るのがベストである。 それより高くても低くても、高層ビルの高さは減じて迫力のない景観になる。「裾野も楽しい筑波山」、ここに極まれり、である。

2020年12月14日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+36 12 51.67, +140 5 24.48 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 198°

Distance to the horizon

地平線にある高層ビル(図のTw2)は明るい空をバックに本来の高さに見え、 もっとも迫力がある。 地平線より遠いビル(Tw1)は下層階(Xの部分)が地平線の陰に隠れて見えないので低く見える。 地平線より手前のビル(Tw3)は下層階(Yの部分)が暗い地面と区別できないので高層階だけの低いシルエットになる。 算数がお好きな向きはこちら(エクセルファイル)へもどうぞ。
PanoraGeo-No.652     直前のページに戻る     BACK⏎  このテーマ 26/26  ⇒HOME