観光地筑波山の弱み:温泉と駐車場Weaknesses of Mt. Tsukuba as a tourist spot: Hot springs and parking lots |
randum
テーマ 43 裾野も楽しい筑波山25 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
観光資源に恵まれた筑波山にも悩みはある。その一つは温泉。東京からの日帰り客が主な筑波山ではあるが、できれば一泊してゆっくりして行ってもらいたい、というのが観光業者さんの願いだろう。
そのためには温泉が欲しい。有名な温泉はたいてい火山地帯にあるが、筑波山で火山的なのは裾野を引いた姿だけで、火山とは無関係。自然に温泉が湧く可能性はゼロに近い。
そこで地元の四つのホテルが協力して大深度ボーリングで温泉を求めた(2001年)。その結果、地下 1700m から泉温 27 ℃の弱アルカリ性単純泉が得られた。温泉法で決められた 25℃以上なので確かに温泉ではある。
この写真で、2020年に新装なった大御堂(おおみどう)の裏の小さな駐車場の隅に立つ緑のタンクは「筑波山温泉」(双神の湯)と呼ばれるこの温泉の泉源である。
近くのホテル一つ以外、お湯はタンクローリーで運ばれる*1)。
このほか、筑波山麓にはもう一つの泉源がある。1974 年に 1353m のボーリングで得られた「筑波温泉」で、泉温 37~42 ℃のアルカリ性単純泉である。水量が少なく一つのホテルが使う分しかないが、このホテルが筑波山麓で唯一の源泉かけ流し温泉宿である。 *1) 薮崎志穂ほか(2007):名水を訪ねて(77)筑波山の名水、地下水学会誌 49-2, p.164. 2022年11月25日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 12 48.04 +140 5 58.61 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 202° |
PanoraGeo-No.651 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 25/26 ⇒NEXT |