修復なった筑波山自然研究路Restored Mt. Tsukuba Nature Research Trail |
テーマ 42 筑波山はなぜ目立つ p.9 の画像 (拡大:画像クリック) |
筑波山自然研究路は男体山直下を約 50 分で一周する山道で、各所に地質や動植物の説明版があって勉強になる。 標高 800m の御幸ヶ原を出て時計回りにこの道に入ると、まず急な上りや倒木、岩がちな斜面などに出会って戸惑う人がいるかもしれない。 筑波山の南面を流下する男女川(みなのがわ)や中ノ沢の源流部の急斜面を横断するのでこの最初の区間がもっとも険しい。 2014 年冬にはこの写真のところで崖崩れが発生した。研究路のこの部分は通行禁止になり (ヤマレコに投稿された崖崩れの写真)、8年後の 22 年にようやく復旧工事が終わって開通した。男女川と中ノ沢との流域分水界に立つ立身石もこの近くにある。 このように斑れい岩の硬い露岩ばかりが目立ち、風化物(マサ)や土壌がほとんど見えない急斜面を見て、これと筑波山麓のボロボロに風化(マサ化)した花崗岩と比べれば、斑れい岩は風化しにい岩石と考えるのも尤もである。 このような印象からか、「斑れい岩は風化に強く風雨で削られにくいため、(筑波山は)周辺より高い山頂をつくっています」と説明するガイドブックが少なくない*1)。本当だろうか? *1)たとえば、産業技術総合研究所:筑波山地質見学ガイド | 筑波山自然研究路マップ |
2022年11月25日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 13 30.62 +140 5 56.45 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 300°
PanoraGeo-No.661 |