国指定重要文化財、日本郵船氷川丸Nnational important cultural property, Nippon Yusen Hikawa-maru |
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氷川丸は日本郵船社がシアトル航路用に建造した貨客船で、1930 年(昭和5年)に横浜船渠株式会社(現在の三菱重工)にて竣工した。長さ 163.3m、総トン数 11622トン。
当時としては最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載、外板には通常より厚い鉄板を用い、船底を二重にし、万一の浸水に備えてスライド式水密扉で 10 の水密区画ができるようにするなどの安全性の高い設計がなされている。
重要輸出品であった絹製品のために、水密で内装に木板を貼った専用倉庫もあった。
戦争中は海軍の病院船となり、終戦までに3回も触雷したが沈没を免れ、終戦直後には復員船・引揚船として活躍、戦後は貨客船に戻り 1953 年にシアトル航路に復帰した。
1960 年に引退するまでに、太平洋横断 254 回、2万5千人余りの旅客を運んだ。
1961 年より山下公園前に係留保存され、ユースホステル、レストラン、ビアガーデンなどとして親しまれた。
リニューアルが終わった 2008年以降、観光施設「日本郵船氷川丸」になっている。
また、以下の理由から 2016 年に国指定の重要文化財に指定さた。
「・・・本船は当時における先進の造船技術を導入して国内にて建造された貨客船であり、海外との輸送手段を貨客船が担っていた時代、及び戦中戦後の激動の時代において、社会・経済史上に大きな役割を果たした。
戦前期に多数建造された外洋航路船の現存唯一の遺存例として、近代交通史上、造船技術史上などに貴重である。」*1)
*1)
文化庁:国指定文化財等データーベース、氷川丸
参考Web: 日本郵船氷川丸HP
2023年3月16日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+35 26 48.69, +139 38 55.76 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 97°
PanoraGeo-No.681 🔍拡大