山下埠頭 Yamashita Pier

再開発が待たれる山下埠頭

Yamashita Pier awaited redevelopment

randum


テーマ 44

ミニトリップ・  
イン・横浜
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 写真中央には横浜ベイブリッジがあり、左端には鶴見つばさ橋の2本の塔が見える。ともに首都高速湾岸線の橋である。
 その手前の水面に接して山下埠頭が横たわっている。米軍が占領している瑞穂埠頭の代替用に、1953 年から 10 年をかけて造成された。 しかし、本牧埠頭(1969 年に一部供用開始)や大黒埠頭(1977 年に一部供用開始)など外延部に大規模な埠頭ができたことや、1970 年代以降の貨物のコンテナ化が進んだことから、在来貨物用につくられた山下埠頭の貨物取扱量は漸減した。 完成時当初の 1966 年には273 万トンだった貨物量は 2016 年にはわずか 14 万トンになってしまった。 このような状況から、横浜市は 47 万ヘクタールある山下埠頭全域の再開発を模索するようになり、当初はカジノを含む統合型リゾート施設(IR 施設)の建設が検討された。 しかし、2021 年の選挙でカジノの誘致に否定的な市長が当選したため再開発計画は白紙に戻り、2023 年現在、市はIR 施設に代わる新たな再開発案を検討中である。
 これに先立ち再開発の準備は始まっており、貨物の荷造り・仕分け・保管などを行う上屋(うわや)などの撤去が始まっている。 写真中央やや左に見える薄緑色の建物(4号上屋)の右にも左にも手前にもあった建物はすでに姿を消して寂しい景観になってきた。 (参考:山下埠頭の変化、2017 年~22 年)。

2023年3月16日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+35 26 50.31, +139 38 52.90 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 75°

PanoraGeo-No.682   🔍拡大

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