広い河川敷で網状流の鬼怒川中流部Broad riverbed and braded stream of the middle Kinu-gawa River |
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宇都宮駅東口を出たライトラインは約 20 分後に長さ 643m の鬼怒川橋梁を渡り、対岸(写真右端)の宝積寺台地(ほうしゃくじだいち)へ入る。
この写真はライトラインの北側の車窓から上流を望んだもので、鬼怒川の清流が中州の間を分岐・合流を繰り返しながら流れている。
このような川の流れを網状流と言う。扇状地のように勾配が急で砂礫を大量に流している川に見られる河床形である。
宇都宮市付近の鬼怒川低地は、あまり広くなく扇状地という感じではないが、宝積寺台地の東にひろがる五行川の低地と合わせれば立派な扇状地である。
橋の長さで川幅(堤防間の河川敷の幅)を代表させると、宇都宮市郊外の鬼怒川の川幅は、最も広いのが LRT より二つ上流の板戸大橋の 920m、最も狭いのが LRT 一つ下流の旧鬼怒橋(国道123号)の559.4mで、ざっと見て 700~800mである。これに対し、下流の茨城県に入ると、最も広いのは旧川島橋(国道 50 号)の 447.2m、狭いのは国道 125号(下妻市-八千代町)の 245.0mである*1)。川幅は一般に 300~400mと宇都宮近郊の約半分である。宇都宮市郊外のように川幅が広いのは河床が礫で勾配が大きい扇状地河川の特徴であり、茨城県内のように川幅が狭いのは河床が砂泥で勾配が小さい氾濫原の蛇行河川の特徴である。栃木県人と茨城県人では鬼怒川の印象は全く違うかもしれない。
*1) 遊水地化され河川敷が広げられている鬼怒川大橋(筑西市関本-結城市、625m)を除く。
2024年3月21日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+36 33 4.21, +139 57 27.37 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 27°
PanoraGeo-No.718 🔍拡大